今回は、ノルウェーのパニック映画『ウトヤ島、7月22日』中に出てくる赤い煙に関する話題です。
映画の中盤で主人公「カヤ」が森林に隠れているとき、ヘリコプターの音と共に周囲に赤い煙が漂ってきましたがあれは何なんでしょうか?
映画を観た人の間で話題になっています。
筆者も実際に視聴しましたが、映画内では特に触れられることがありませんでしたので謎のままです。
そこで今回は題して『ウトヤ島の赤い煙は何?【テロ映画】警察が来るのが遅い理由も徹底考察!』という感じで、順番にお送りしていきたいと思います。
なお、ここからは映画のあらすじやネタバレが含まれますので、見たくない方は先に映画を観てから是非また戻ってきてくださいね。
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『ウトヤ島、7月22日』テロ映画で出てきた赤い煙は何?
ウトヤ島の映画中盤の森林に出てきた「赤い煙」について調べてみたのですが、作中の設定など明確に言及されている情報を見つける事ができませんでした。
しかし、軍隊系の情報を調べてみると、正解と思われる情報を発見しました。
赤い煙は、救助ヘリコプターから放たれたもので
- 着陸時に敵からの攻撃を受ける恐れがあるとき
- 敵が居るポイントつまり攻撃地点を示す目的
で赤色の煙幕が軍隊で使用されているということが分かりました。
このときは映画の場面では、カヤの近くで何度も銃声が鳴っていましたので、テロリストの犯人が近くに居たことは間違いありません。
赤い煙は、カヤの目の前でモクモクしてましたので、ヘリコプターからの攻撃も来る可能性があり、相当危険な状況であったことには違いないです。
あの場面で、煙を見たカヤはその場を離れましたので、正しい判断でしたね。
実際、カヤはどこから誰が撒いた赤い煙か、当然分かっていませんでしたので怖かったはずです。
もちろん視聴者も同じで、急にハリポタのデスイーターでも沸いてきたかと思うくらい得体知れずだったかと思います。
筆者は、テロリストが撒いた毒ガス?かと思いました。
『ウトヤ島、7月22日』のあらすじやネタバレ
この章では映画のあらすじやネタバレをお送りしていきます。
まだ読みたくない方は、映画を観てから是非また戻ってきてくださいね。
『ウトヤ島、7月22日』の背景
この映画で描かれる「ノルウェー連続テロ事件」は、なんと2011年7月22日に実際に起こった無差別殺人事件です。
ノルウェーの首都オスロの庁舎群での爆破テロで8名が殺害され、続いてウトヤ島で69名の青年が銃で殺害されたという凄惨なテロ事件。
標的になったのは、ウトヤ島のサマーキャンプで過ごしている数百人の学生。
主人公のカヤは何が起こっているのかわからないまま、仲間たちと森へ逃げ込む。
銃声は止むことなく、学生たちは島中を逃げ回る。
カヤは恐怖のまっただ中でありったけの勇気を奮い起こし、はぐれた妹エミリアを探し始めるのだが…
少年少女たちが無差別に銃撃された72分という時間が、リアルタイムで描かれる。
ノンストップでどんどんストーリーが進んでいくので自分も一緒に逃げているような感覚になるような世界観があります。
物語を、起・承・転・結に分けてお送りしていきたいと思います。
【起】学生たちのサマーキャンプ
映画本編は、オスロの庁舎群で決行された爆破テロの回想シーンから始まります。
すぐに場面はウトヤ島へ変わり、午後5時6分、ヒロインのカヤがオスロの爆破テロのニュースを聞いて心配しています。
「大丈夫、ここはウトヤ島、世界一安全な場所よ。」
ベースキャンプに移動し、カヤは妹のエミリアのテントへ入ります。
- 片づけずだらしない
- 心配する母親からの電話に出ない
- 浮かれて音楽を流している
こんなエミリアに怒って口論になってしまいます。
カヤがテントを離れ、マグヌスに出会います。
スマホの充電をしているからと、マグヌスは建物の中入り、一旦別れます。
カヤは学生たちが集うテントで立ち話をしながらご飯を食べます。
話題はもちろん、オスロのテロの話題に。
- 帰った方が良いのかな?
- ダンスパーティーは中止
など暗い感じになりますが、一人の青年(ペッテル)が
「俺が一人で踊ってやる!」
「俺たちの夏を楽しもう!」
と盛り上げてくれています。
いつの間にかマグヌスも合流。
が、やっぱりテロ→戦争の話になり…
【承】テロリスト登場
そのとき、ボン!ボン!と大きな破裂音が聞こえてきます。
イヤホンで聞くとかなり大きな音でまるで大砲です。
森の方から全力で逃げてくる青年たち。
「早く中へ入れ!」
状況から明らかに銃声です。
建物の中に逃げる青年たち。
外側では逃げ遅れた人が次々と銃撃されています。
銃声が建物に近付いてきて、このままではダメだと思い、建物からみんなが一斉に飛び出しました。
カヤたちは森の中へ逃げてたまたま近くに居た5人で固まって隠れました。
その中の一人は足を挫いて満足に動けないようです。
映像には出てきませんが、その間も周りで見つかった青年たちが撃たれ続けています。
森の中で音が反響してどこにテロリストが居るか分からない恐怖はヤバいですよね…
テロリストが何居るのかも分かりません。
カヤたちは各々でスマホで警察へ通報するが、なぜか誰も繋がりません。
妹のエミリアへ連絡しても繋がらず、留守電へ「連絡して」と残します。
そのとき、一人の女性の電話が繋がり、警察へ状況を説明します。
この時点でヘリコプターも空を飛んでいるようで、既に誰かが通報したのかもしれませんね。
1人、血まみれの男性が隠れ場所へ走ってきて状況を説明してくれました。
「何人かで撃ちまくっている!」
「警官が人を撃っている!」
「何人居るか分からない!」
と信じられない状況が明らかになってきました。
テロリストが近づいてきてる気配がしましたので6人は相談して…
「違う場所へ逃げよう!」
ということになりました。
逃げる前にカヤが母親に電話を掛け、繋がりました。
母親に悲惨な状況を説明し、迫るテロリストから逃げるために電話をすぐに切りました。
みんなに早く切るよう急かされますが、もしかすると最後の電話になるかもしれないと思うと辛いですよね…
【転】カヤの単独行動が始まる
6人グループからカヤは1人抜けて妹のエミリアをキャンプ場の方へ探しにいきます。
1人の少年(トビヤス)がテントの前で体育座りをしているのを発見しました。
「お兄ちゃんを待っている」とのことです。
カヤは、ここは見通しが良すぎて狙撃されやすいので早く逃げようと言いました。
すると、森の中から銃声が!
トビヤスを説得して森の中へ逃がしました。
その後、カヤはエミリヤのテントを発見!
…するも、もぬけの殻でした。
エミリヤがテントの中で亡くなっていると思っていたのか?
少し安堵のため息のようなものがカヤから漏れました。
テント内を物色しながらすぐにエミリヤへ電話するカヤ。
しかし、エミリヤのスマホはなんとテントの中にありました。
すると、テントの外から足音が聞こえる!
息を殺すミヤ…
その後、足音がテントから離れていったのでテロリストだったかどうか正体は不明です。
少し時間を置いて、ミヤは森へ全速で逃げました。
すると、銃声がミヤ追いかけてくるように鳴り響きます。
当たらなかったので、実際は違う人を狙っていたのだと思われます。
何とか木陰に隠れてもう一回お母さんに電話するミヤ。
泣きながら、エミリヤが居ない!ママ!と結構大きな声でしゃべっています。
このときに見つからなかって良かったです。
見てるこちらは結構ヒヤヒヤでした。
自分なら、見通りの良いキャンプを一か八か駆け抜けるのは辞めて、暫くどれかのテントに隠れて過ごすかもです。
テロリストは多分1個1個空けないと思うので…
火とか放たれたら終わりですけどね。
ミヤが森を駆け抜けている途中で、撃たれて倒れている女性を発見しました。
背中を見ると、相当酷い銃創があったので着ている服で縛って応急処置をしました。
このとき、テロリストと思われる男が遠目ですが、初めて映像に写りました。
二人は息を殺して耐えています。
撃たれた女性は寒いと言って、急に意識が朦朧としてきて息を引き取ってしまいました。
【結】結末の海岸へ
ヘリコプターの音が聞こえます。
これは助けの人たちと思われますが、テロリストがヘリコプターを狙って着陸させないようにしているのではないかと思いました。
このときに例の赤い煙が見えていましたので、上空には助けのヘリコプターが攻撃か着陸を試みていたと思われます。
ミヤは赤い煙を怪しんで、崖を降りて海岸へ逃げます。
女性の死からミヤの精神が壊れ始めます。
周りの人は止まって息を殺しているのに、カヤは危険を顧みずガンガンと進んでいます。
妹を探したい一心で必死なのだと思います。
最初のマグヌスと再会し、岩のくぼみに匿ってくれ、4人組になりました。
沖にオレンジのボートを見つけましたが、助けにくる気配がありません。
最初、テロリストのボートと思われましたが、救助ボートが狙撃を恐れて近づけなかったものと思われます。
突然、画面右側から左側へ生存者がたくさん逃げていきました。
パッと見で20人以上は居たと思います。
くぼみで一緒に隠れていた2人が離脱してマグヌスとカヤは2人になりました。
水に浸かってバシャバシャやっていたので、かなり危険だな…と思いました。
逃げている人はみんなパニック状態に陥って、冷静な判断ができない状態になっていたと思われます。
その後、崖の上から現れた友達としゃべりながらカヤがくぼみから出ると、テロリストに狙撃されました。
弾は間一髪当たりませんでしたが、かなりヤバかったです。
それにしても銃の音が大砲みたいな音でとにかく威力がすごそうです。
ミヤは先ほど、大勢が逃げていった方(左側)へ逃げました。
逃げた先には、先ほどキャンプで森に逃がした男の子(トビヤス)が銃撃されて亡くなっている姿を見て絶望しました。
マグヌスも追ってきて落ち着くようなだめますが、カヤが背中をテロリストに銃撃されてしまいました。
崩れ落ちたカヤに2発目の銃弾が頭に当たり、なんとヒロインは絶命してしまいました!
まさか主人公がやられるとは思いませんでした。
視点はマグヌスに切り替わり、逃げるマグヌスの先に救命ボードが現れて、無事に島を離れることができました。
そして、そのボートにはなんと、妹のエミリアが乗っていました。。
ーおわりー
警察が来るのが遅い理由は?
ウトヤ島に警察か軍隊か分かりませんが、救助が来るのがかなり遅かったですよね。
多くは映画で語られていませんが、それにはいくつか理由があると考察しました。
いくつかあるので順番にお送りしていきますね。
1.本島のテロの対応で混乱していた
映画の冒頭でも言われていますが、ウトヤ島の前に首都オスロの庁舎が襲われています。
首都の中枢でテロが起こったので、非常事態ですよね。
警察関係者は、テロの後処理や検証、警備・警戒などで忙しく、混乱していたはずです。
そんなときに離島のウトヤ島でテロが起こったので初動が遅れてしまった可能性が高いと思っています。
テロリストは最初からこれを狙っていたのかもしれませんね。
2.離島なので移動に時間が掛かった
単純に距離の問題で、ノルウェー本島から距離が離れているので時間が掛かった、というのがひとつめの理由です。
ヘリコプターや船でしか来れないので、一度に来れる人数も限られてしまいます。
3.警察では手に追えなかった
序盤で森へ逃げたときにヘリコプターの音が聞こえていましたので、早い段階で救助のヘリコプターが来ていたと思われます。
恐らく警察のヘリコプターではないかと思います。
しかし、相手はライフルを撃ちまくっているテロリスト。
ヘリコプターにも銃撃され、乗っていた隊員と装備では手に追えないと判断し、応援を呼ぶために一旦引き揚げたと思われます。
後続のヘリコプターは 前述した「赤い煙幕」を使っていますので、応援として軍隊或いは警察の特殊部隊が来たんだと思います。
4.電話が繋がり辛かった
作中でも見られましたが、みんなの電話がやたら繋がり辛かったですよね。
テロリストが連絡手段を遮断するために、先に電波塔を攻撃して破壊していた可能性があると思います。
でも、間で電話が繋がっていたので、全部は壊せなかったんだと思います。
離島なので、単純に電波が弱かっただけかもしれませんね。
赤い煙は何?【テロ映画】警察が来るのが遅い理由も徹底考察!
いかがでしたか?
今回は、『ウトヤ島の赤い煙は何?【テロ映画】警察が来るのが遅い理由も徹底考察!』ということで
■『ウトヤ島、7月22日』映画で出てきた赤い煙は何?
- ヘリコプターが放った煙幕で敵が居る→攻撃目標地点
- 攻撃を受ける可能性がある危険地帯の合図
■『ウトヤ島、7月22日』のあらすじやネタバレ
■警察が来るのが遅い理由は?
- 本島のテロの対応で混乱していた
- 離島なので移動に時間が掛かった
- 警察では手に追えなかった
- 電話が繋がり辛かった
という感じでご紹介してきました。
実際に起こった事件ということで衝撃でした。
- 映画の進み方がイライラする
- 主人公が無警戒すぎる
など様々な声がありますが…
実際自分の身にこういうことが起きると、きっと誰しもが冷静さを失ってこういう行動になってしまうんではないかと私は思います。
一生のうちにテロに巻き込まれることは少ないかもしれませんが、もし巻き込まれてしまった場合の行動について、少し考えておいた方がいいかもしれませんね。
このテロ事件で亡くなってしまった方々にご冥福をお祈りいたします。
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